HUMAN-COMPUTER INTERACTION

RESEARCH

*ARナビゲーション利用風景

 図書館を利用することは,能動的な学修において非常に有効であるとされています.しかしながら, 学修者が図書館に不慣れな場合,目的の書籍を探索することは困難を伴い,学修意欲を妨げてしまうという問題があります. 本研究分野では,目的の書籍まで学修者を案内する図書館内ナビゲーションシステムの実現を目指しています. これまでに,大分大学図書館内を対象とした,AR(拡張現実感)技術を利用してスマートフォン上でナビゲーションする システムを開発してきました.さらに,図書館内ナビゲーションにおける,より直感的なインターフェースデザインの提案や, 大学図書館以外の多くの図書館でも動作する汎用性の実現,スマートフォンだけでなく,様々なデバイスでの ナビゲーションシステムの構築も目指します.

現在の研究テーマ

  • 図書館内ARナビゲーションシステムにおける快適なユーザ体験の提供
  • 図書館内ナビゲーションシステムのためのスマートウォッチの振動シグナルを用いた方向誘導
  • 図書館内ARナビゲーションシステムにおける画像処理を用いた位置推定精度の向上
  • 小型ヒューマノイドロボットによる距離案内動作 - 図書館内書棚ナビゲーションでの試行 -
  • *開発中のKENBUNの画面(紙面一日分拡大状態)

     歴史的文書をディジタル画像化しアーカイブとして整備することは, 一般への公開のみならず学術的研究を進める上でも重要です. できるだけ多くの文書が多くの人の目に触れることで,新しい発見がもたらされる可能性がありますが, そのための表示方法には工夫を要します.本研究分野では, 字体の古さや不鮮明さによって機械によるテキスト抽出が難しい文書画像を対象にしたアーカイブにおいて, 大量の文書画像の効果的なブラウジングを提供するインタフェースデザインを行っています. これまでに,大分県立図書館が所蔵するマイクロフィルム上の新聞記事の画像を元に, ブラウジングによる新聞記事探索の利便性を向上させた新聞記事アーカイブシステムKENBUNの構築を行ってきました. 過去の時間を年,月,日と区切ったり,新聞紙面を段組みにそって空間として捉えたりする, 人間の知識を利用して,利用者は新聞記事を眺め回しながら望むものを容易に探索できます. アーカイブ利用者による注釈の付加(ソーシャルタギング)を支援する仕組みも実現し, さらに大量の文書画像を対象とした円滑なズーミングの仕組みを構築して, ビックデータのブラウジングから,新たな発見を支援するインタフェースデザインについて勘案します.

    現在の研究テーマ

  • 新聞アーカイブシステムKENBUNにおけるブラウジングのためのランドマーク表示
  • 新聞アーカイブシステムKENBUNにおける利用者の発話に応じた記事の推薦
  • 翻字を容易にする任意の角度に回転可能な古文書ビューア
  • *SNS上の情報の表示(左:ネガポジ分析結果, 右:ワードクラウド)

     ウェブ上の情報は,生活,時事情報や学術情報など多岐にわたり,時間的,空間的に取得が容易な上に, 更新性が高い点において従来の情報源と大きく異なります.一方で,量の多さは情報洪水とも呼ばれ, 必要な情報が見つけにくいといった問題があります.ウェブキュレーションは,誰かにとって必要な情報を必要なだけ収集し, 後のアクセスや他者との共有が容易なように組織化する行為を指します.ソーシャルブックマークやSNSなどは, その実現例の代表的なものともいえます.本研究分野では,HTMLなど構造化文書で提供されるウェブ上の情報を, 従来の方法のように文書構造に依存せず,必要な部分コンテンツだけを収集し,さらにハイパーテキストとして組織化して, 他者との共有を可能にするパーシャルブックマークの実現を目指しています. ハイパーテキストの利点でもある再配布時の著作権問題も回避して,真の“Transclusion”の実現を目指します.

    現在の研究テーマ

  • ツイートセンチメント分析に基づきユーザの多様な情報獲得と理解を促進するVisual Thinking 支援
  • 自由なウェブキュレーションにおけるユーザの行動分析
  • タブレット端末で自由に作業環境を選択できるシステムの開発
  • *CollaboTrayを用いた協調作業

     CollaboTrayは,シングルユーザ用アプリケーションをそのままマルチユーザ対応可能な アプリケーションへと多態化するプラットフォームです.OSとアプリケーション間に介在して, イベントとイメージ情報をやり取りする仕組みにより成ります.これを基盤に,ネットワークを介した 協調作業が必須となる時代に,シングルユーザ用, マルチユーザ用といったアプリケーションの形態の違いをなくし, チームワークにおけるインタフェースに関する知見を求めます. 近年普及中のマルチタッチディスプレイを取り囲んで, 複数の利用者が円滑に操作できる仕組みも実現し, 新しい作業環境の構築も目指します.

    現在の研究テーマ

  • テーブル型タッチディスプレイを用いた協調作業を促進する同時マルチタッチジェスチャ操作機構
  • その他にも本研究室では, 学生の希望を尊重し, 様々な課題に対し, 幅広い視点から解決を試み, 利用者が使いやすいと感じるUIデザインやタスク管理補助などの研究を行っています.

    現在の研究テーマ

  • レビュー分析による学生向けアプリケーションのデザインの研究
  • 個々のアプリケーションに紐付くタスク管理システム
  • 周産期における妊産婦見守りアプリケーションのUIの研究
  • ハンドサインを利用した非接触なセルフオーダシステムの実現
  • VR空間内における仮想コントローラの実現
  • 大型携帯端末における片手操作が容易なタッチインタフェースシステム
  • オフライン方式筆跡認識技術を利用したタブレット向けユーザ認証システム
  • 卒業研究中間発表感想文の閲覧が容易なインタフェースシステム
  • 情報公開段階を考慮した高齢者向け体調管理システム