HUMAN-COMPUTER INTERACTION
現在の人間が有する 「読む」 スキルは, 紙で作られた冊子体を対象に長い歴史の中で定着したもので, 様々な感覚器官を用いて行間に想像を巡らせながら,書き手との共感や深い洞察を生むことができました.情報メディアが冊子体から2次元のタブレット(ディスプレイ )に変化していく時代に,このような「深い読み」を行えるよう,認知マップの容易な作成ができるなど,人間の新しいスキルの発現を促すユーザインタフェースをデザインすることに取り組んでいます。


WWWからの情報収集は便利である反面,後日の利用のために有効な情報を蓄えるにあたって,その整理に工夫がないと,必要なときに見つけられなかったり,そもそも蓄えた情報を忘れてしまったり,といった事態に陥ることがある.情報や情報源を保管する際に最もよく使われる,ウェブブラウザのブックマークを対象として,必要な情報の想起を容易にするための仕組みを研究しています.


現在,キーボードは,コンピュータの世界でもっとも広く使われる文字入力インタフェースの一つです.通常のPC用だけでなく,最近では,スマートフォンやテーブル型タッチパネルディスプレイ,さらには,仮想空間でも利用されます.それぞれの場所に応じた,利用し易いキーボードのデザインに取り組んでいます.


ウェブカメラや深度カメラを利用して捉えたヒトの姿勢やジェスチャの情報を,PCの操作や画面内の架空オブジェクトの操作に応用することで,様々な場所やシチュエーションに向けたUXを生み出す研究に取り組んでいます.



MR(Mixed Reality)技術は,ユーザが見ている現実世界の中に仮想的なオブジェクトやテキストなど電子的な情報を配置させて重畳表示することで,様々な作業をアシストできる仕組みで,工事現場や医療現場など様々な場面で作業者をサポートする情報提示手段として,近年,注目されています.その技術を,ビジネス目的だけでなく様々な家庭内での日常的な活動を支援する仕組みに応用する研究にも取り組んでいます.

現在のWWWやデータベースシステム,アーカイブシステムなどを介してアクセスできるデジタル情報の利点は,その格納に必要な物理的スペースが紙やDVDなど,これまでの物理的実体のあるメディアに比べて圧倒的に少ないことにあります。一方で,その量が膨大になるにつれ,デジタル情報に適切にアクセスできる,適切な情報の構造化,視覚化方法の実現が大変重要です。 大量の文書アーカイブにおける効果的な情報の視覚化法の他,ウェブでの情報収集時に問題となる,確証バイアス,フィルターバブルなど,適切な情報にアクセスできないがために生じる社会的問題を解決するような,推薦方法などを研究しています。



その他にも本研究室では, 学生の希望もなるべく尊重しつつ, 様々な課題に対し, 幅広い視点から解決を試み, 利用者が使いやすいと感じるUIデザインやタスク管理補助などの研究を行っています.